出前授業の開催 in 上勝小学校

先日、徳島県内航海運組合青年部の活動で上勝小学校に船の仕事についての出前授業が

開催されました。開催の経緯として、上勝町の子供たちは中学校卒業後の進学や就職を

機に町外に転出し、Uターンが少ないという課題があります。そこで「船員」という仕事

であれば、船での乗船勤務を終えた後に、まとまった期間の陸上休暇がとれるので、

将来地元に帰ってきたい子供たちが、地元で生活しながら働きたいと思った際の、

受け皿になるではないかとの思いより、山間部の小学校で初の開催となりました。

1時間目は、教室で仕事内容や、船の外観や船内の様子、運んでいる荷物をクイズ形式で

紹介しました。船から見える美しい景色、偶然出会えるイルカの大群など、船の仕事なら

ではの楽しみがあることに興味をもってもらえた印象でした。

2時間目はみんなで協力して運動場の真ん中に白線で「かみかつ丸」を描きました。

描いた「かみかつ丸」の船底を2班に分かれてリレー対決を行い、子供たちに船の大きさを

体感してもらいました。リレーバトンの代わりに実際に船で使用されている係船ロープを

使用し、ロープの柔らかさと太さ、重さ等を感じながら走っていました。

授業の最後は「かみかつ丸」と一緒にドローンで上空から記念撮影をして出前授業が終了しました。

授業を通じて生徒たちからは、「船で新幹線や色々な生活用品が運ばれているのは知らんかった」

「船の大きさにびっくりした」、「船の中が家より快適そう」などの感想の声が聞けました。

少しでも、船の業界に興味をもってもらえると将来が楽しみです。